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私選00年代海外SF傑作選を編む(1)〜決意篇

2012年にもなって今更という感はあるが、00年代の海外SFのベストをひとつ考えてみたいと思う。思えば00年代は私が海外SFを読み始めた時期であり、この期間を振り返ることで自分の中のSFなるものを再確認したいという思いは常々あったのだけど、怠惰であるとか逆に候補作収集に頭をひねったりとかで延び延びになっていた。さすがに今年あたりがラストチャンスという気もするし、あまり欲張らず自分に可能な範囲でとりあえず進めたいと思う。

レギュレーション

この企画は『80年代SF傑作選(上・下)』『90年代SF傑作選(上・下)』(ともにハヤカワSF文庫)の00年代バージョンを作ろうという趣旨なので、レギュレーションも基本的には上記のアンソロジーに近いものとなるが、自分なりの縛りも入っている(それはおいおい説明していく)。

  • 収録本数

『80年代〜』の方はエッセイを除くとショートストーリイ×6、ノヴェレット×10、ノヴェラ×3の全19篇、『90年代〜』の方はショートストーリイ×13、ノヴェレット×6、ノヴェラ×2の全21篇。
両者の間をとって全20篇、ショートストーリイ×8、ノヴェレット×10、ノヴェラ×2くらいのボリュームとする。実際の本にするには大ざっぱすぎる計算だが、お遊びということでご寛恕いただきたい。

  • 収録作

収録作は基本的に2000〜2009年のあいだに発表された英米SFの作品だが、これだとあまりに膨大すぎるので、とりあえずは年間SF傑作選に収録された作品から選ぶことにする。折に触れてそこから漏れた作品も取り上げるかもしれないが、ひとまず基本は傑作選頼みである。
収録作の年度は適度にばらけていることが望ましいが、抜けている年度があってもよいとする。
また選定基準は作品単体のクオリティよりも作家本位とし、作家の英米SFにおける注目度を総合的に判断したい。まあ、作品のみ素晴らしくて注目度ゼロの作家はまずいないだろう。逆はいっぱいいるがな……(ゴゴゴゴ)

  • 収録作家

ここがオリジナルルールとなるが、00年代のベストということを強調するため、先述の『80年代〜』『90年代〜』に収録された作家は外すことにする。
「ええっ!?それじゃイーガンもバクスターマクドナルドもレナルズもウィリスもあとチャンとかもナシなのかい!?」といわれてしまいそうだが、ナシである。それで味気なくなるようであれば、00年代SFはその程度だったということだが、私としては味気ある方に賭ける。
なお余裕があれば、既出作家込みの方も考えてみたい(あればな)。さて、レギュレーションの説明はこれくらいにして、次回からは具体的な検討に移りたい。