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私選00年代海外SF傑作選を編む(6)

第1回からしばらく続いた宇宙・ハードSF方面は今回でいったん終了し、次回からはアメリカで00年代に活躍しはじめた新人作家へと移る(予定)。さてトリを飾るのは、ポール・J・マコーリイである。 ポール・J・マコーリイ(1955〜) 00年代の代表作 The Secr…

私選00年代海外SF傑作選を編む(5)

ケン・マクラウド(1954〜) 00年代の代表作 Cosmonaut Keep(2000) Dark Light(2001) Engine City(2002) Newton's Wake(2004) Learning the World: A Scientific Romance(2005) The Execution Channel(2007) The Night Sessions(2008) 00年代に紹介されたSFの…

私選00年代海外SF傑作選を編む(4)

今回は00年代でもっとも精力的だったイギリスのハードSF作家たち、その代表格であるチャールズ・ストロスを取り上げたい。 チャールズ・ストロス(1964〜) 00年代の代表作 シンギュラリティ・スカイ (ハヤカワ文庫SF)(2003) アイアン・サンライズ (ハヤカワ文…

私選00年代海外SF傑作選を編む(3)

ウィルスンに続いてカナダ勢から、00年代のハードSFシーンで注目度を高めたピーター・ワッツを取り上げたい。 ピーター・ワッツ(1956〜) 00年代の代表作 Maelstrom (Rifters Trilogy)(2001) Behemoth: B-Max(2004) Behemoth: Seppuku(2004) Blindsight(2006)…

私選00年代海外SF傑作選を編む(2)

ちなみに全体の流れとしては以下のようなものを考えている(区分はおおむね個人の脳内分類による)。00年代の本格SF・宇宙SF→現代アメリカSFの主力作家→存在感薄めなイギリスSF作家→保守的なハード&ミリタリーSF作家→次世代の新人たち→(最近活躍の女性作家…

私選00年代海外SF傑作選を編む(1)〜決意篇

2012年にもなって今更という感はあるが、00年代の海外SFのベストをひとつ考えてみたいと思う。思えば00年代は私が海外SFを読み始めた時期であり、この期間を振り返ることで自分の中のSFなるものを再確認したいという思いは常々あったのだけど、怠惰であると…