7/11~16 SF情報

近刊情報

ピーター・S・ビーグルの最新長篇が秋に発売。まだ現役だったことが一番の驚き。『最後のユニコーン』がらみの裁判は解決したのだろうか。

書評

Invaders, Drowned Worlds, Big Book of Science Fictionと今週はアンソロジーが豊作。個人的にはあまり再録アンソロには食指が動かないけれど。

インタビュー

初長篇が出たばかりのデイヴィッド・リーヴァインのインタビュー多め。宣伝のためにヒップホップを披露したりして先生頑張ってる。

その他記事

女性作家によるSF/FTリスト100冊。新しい本が多いのはいいが、いずれもマストかと言われると……?

94年にバンクスがニュースグループに投稿した〈カルチャー〉に関する覚え書き。

トールキンの初期の詩が再版されるとの由。

7/4~9 SF情報

近刊情報

書評

ヴァンダミアによる新人M・サデインのスペオペの書評。宇宙きっての美食通が謎に包まれたレストランを探す話らしい。作者はダグラス・アダムズをリスペクトしてるそうだから、銀河の果てのレストランてこと?

今年前半ベストリストに追加。

インタビュー

今年のヒューゴー賞ノヴェレット部門にノミネートされた中国の作家・郝景芳のインタビュー。中国SF大躍進ですねとコメントしたい反面、パピーズの推薦リストに載っていたこともあり政争の具にされるのでなければいいが。

TOC

その他記事

フランスSFの英訳を扱う新ウェブジン。ニール・クラークによればウェブジン多難の時代だそうだが、こういうニッチな需要に応えるものは長続きしてほしい。第1号はジャン=クロード・ドゥニャック等の短篇が載っている。

ジェフ・ライマンのアフリカSFレポート。長くてまだ読めていない。

6/27~7/1 SF情報

近刊情報

7月はストラーンのアンソロジーは買うとして、デイヴィッド・リーヴァインのスチームパンクっぽいのを買うかどうか。

書評

マルカ・オールダーの長篇の書評。イギリスのEU離脱でmicro-democracyを描く本作が注目を集めたりしないだろうか。

ユーン・ハー・リーの長篇の書評もまだまだ出ている。

今年の前半のベストSFリストが早くも。チャーリー・ジェーン・アンダーズの長篇がよく入っているが、個人的にはそこまで評価高くない。

その他記事

イアン・M・バンクスの〈カルチャー〉シリーズのアカデミックな研究書。Use of Weaponとかはいつか読みたい。

ワープロや筆記ソフトの話。最初にワープロで小説を書いた作家がレン・デイトンというのがへえ度高し。

ディックの文章は本当に下手なのか?問題。ものの本にはよく書いてあるけど、翻訳しか読んでないので何とも言えない。それよりこの前Redditで読んだ「ディックの長篇には大抵1回登場人物がおならをするシーンが入っている」という都市伝説が興味深い。

上記に関連してSFの名文・美文について。プリースト、ル=グウィン、ウルフ、ヴァンス、まあそうだろうなという並びの中にハルキ・ムラカミもいてちょっと驚き。

2016/6/20~6/25 SF情報

近刊情報

今年の長篇デビュー特集。最近SFらしいSFでデビューする作家が少ない感じがするのが寂しい。デイヴィッド・リーヴァインとか。

書評

マルカ・オールダーの書評に加えて7月発売のアンソロジーDrowned Worldの先行レビューも。

インタビュー

賞情報

ユージィ・フォスター賞、思ったほど既存の賞と代わり映えしないかも。

その他記事

GRRMとスティーヴン・キングが銃規制で対談。ベストセラー作家という共通点はあるが、意外な組み合わせ。

2016/6/13~18 SF情報

近刊情報

ジョー・ジージャのコメディSFがちょっと面白そう。「戦艦を再起動してください」って。

書評

ミエヴィルの新刊、Kirkus書評で星なしか。意外。

インタビュー

賞関連

ナロ・ホプキンスンがSF界への貢献を顕彰するレモネード賞を創設。最近SF賞の新設が続くな。

その他記事

レナルズの「ダイアモンドの犬」が演劇に。確かに劇には向いていそう。

ジム・ブッチャーのファンタジィ作品がポケモンに影響を受けていると。まじか。「君に決めた!」もあるの?

オクタヴィア・バトラーの小説にトランプ的な大統領候補が登場していたという小話。

2016/6/6~6/11 SF情報

近刊情報

レナルズの秋の新刊、表紙絵はいいが、宇宙海賊ものか……。

書評

インタビュー

今週発売のInfomocracy、電子選挙ものということで生真面目なポリティカル・スリラーかと思っていたが、インタビュー読んで「日本も舞台の一つ」「東北の潰れたパチンコ屋のネオンのシーンから始まる」「ミシマという登場人物が出てくる」「日本刀が出てくる」というあたりに圧倒的なサイバーパンク感を覚えたので、暇を見つけて読みたい。あと、マルカ・オールダーはアーバン・ファンタジィ界の新鋭ダニエル・ホセ・オールダーの姉妹なんだとか。SFエリート兄妹。

賞関連

2015年のヒューゴー賞をめぐる一連の騒動を取材したドキュメンタリー映画。

英国幻想文学大賞の最終候補。ゼン・チョウとかが話題になってるんですかね(あまり興味なし)。

中国のSF賞新設の話題。国家公認SF作家ってカッコいいな!と思ったが、中国科学技術協会は民間組織ということであった。

その他記事

本職のAI研究者の選ぶシンギュラリティ関連本リスト。特筆したものはなし。RPOが入ってるのがちょっと。

GRRMがボルチモアのコンベンションから帰ってきてcon crudにかかったというので、con crudって何だと思ったら「コンベンションなど大勢の人間が一カ所に集まってやり取りすることで蔓延する病気」だそうな。これは京フェスで発生する「さわやの風土病」と同じものでは?

ニール・スティーヴンスンの最新作の映画化権が売れた。映画化したらさすがに翻訳も出るかな。

2016/5/30~6/4 SF情報

近刊情報

6月になったので新刊があれこれ。とりあえず年間傑作選の何冊かは買って、後は流れで。

書評

インタビュー

チャールズ・ストロスが宇宙開発関連のシンポジウムに登壇したときの記録。

例のクロウリー訳・世界初のSFについての対談。お相手はケリー・リンク

その他記事

ラジウム・エイジというサブジャンル(時代区分)があるのか。例によってオールディス先生の命名らしいが。

以前話題になっていた100年後に発表される作品シリーズにデイヴィッド・ミッチェルも参戦。

ブリン先生がちまちま集めたSF関連Twitterアカウント集。

上海のSFコンベンションのレポ。途中の写真に出てくる萌えキャラみたいのは何だ?と思ったらファンダムのマスコットらしい。

Redditで連載中の謎ホラー小説、ついにBBCニュース入り。